白菊ほたるの「谷の底で咲く花は」がめっちゃいいって話
総選挙中に奏ちゃんの話するよと言っておいて間に合わずほたるちゃんの話をします。
これはただの深読みオタクがほたるちゃんのソロに喜んでるだけの記事です。あんまり期待しないでね。
初めに、これは私個人の意見であって全体の意見として捉えるのはやめてください。合ってるかはわかりませんし、間違ってるんだと思います。押し付ける気もありません。私がこう思っただけという話。これ大事です。
あと文字ばっかでめっちゃ見辛い。
無理に読む必要はないです。
出来ればフル聞いてから読んで欲しいとは思いますが、聞いてない人はこれ読んで気になって買ってもらえればと思います。
さて「谷の底で咲く花は」発売されました。
おめでとうございます。マジで。
ナゴド1日目で発表されたわけですが、これ見た瞬間ひたすら号泣してました。お陰でその後のアンコールの記憶がないです。いやライブの記憶はいつも一瞬で飛んじゃうんですけど。
いやだって白菊ほたるちゃんのCDデビューですよ。
少なくとも3つの事務所が倒産して、諦めそうになった時もあったけどそれでも挫けずにアイドルを続けて、そんなほたるちゃんがやっと手に入れた自分だけの、自分のための曲。これを聞いて泣かずにいれるだろうか、いやいられない(反語)
モバマスの白菊ほたるぷちデレラのぷちエピソードのVo1をご存知でしょうか?
このエピソードでほたるちゃんは
「私も大きな声を出せるようになったら……誰かに勇気を与えられるかな……。いつか勇気の出る歌、歌ってみたいです……」
と述べています。
つまりこの歌は「勇気の出る歌」と解釈することもできるわけです。もちろん、この曲以外の他の曲を指している可能性もありますが。
「谷の底で咲く花は」、デレステで配信されてからそこそこ時間が経っているわけですが、ずっと不安だったんですよ。
デレステ尺では勇気の出る曲だ!と胸を張って言えるような歌詞ではなかったので。
そして今、フルを聞きました。
これは勇気の出る曲です。少なくともほたるちゃんにとっては。
気になった歌詞を少しずつピックアップしていきます。
全部しようと思ったんですが、しんどいのとJASR◯Cを恐れました。まあこれもグレーではあるんでしょうけど。
『空の閉じた 谷の底で
一輪咲いた 白い花』
『誰もいない この場所なら
この身の毒で傷つけなくていい』
1番AメロBメロですね。
この「白い花」はおそらくスズランでしょう。
デレステのMVでもスクリーンに描かれていましたね。
スズランは根や花、茎に毒を持っており、誤って体に取り込んでしまうと1時間以内に嘔吐や頭痛、めまい、血圧低下、心臓麻痺などを引き起こし最悪の場合死に至る可能性があるそうです。こわい。
話は変わりますが白菊ほたると関連の深い花としてスズランの他に白菊、彼岸花が挙げられますがどれも毒を持っているんですよね。つまりそういうこと。よい。
白菊ほたるとスズランといえば「スズランの少女」ですね。Rのカードです。
スズランには先述の通り少しこわい毒もありますが花言葉がほたるちゃんにぴったりで「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」となってます。実にほたるみがありますね。ほたるちゃんと留美さんのカップリングじゃないですよ。でもこの組み合わせ良さそうだな……。
話を戻します。
「純粋」「純潔」「謙遜」なんかはまんまほたるちゃんですよね、説明不要。
じゃあ「再び幸せが訪れる」とは何か。
思うにほたるちゃん、シンデレラガールズの事務所に拾われて楽しくアイドルを続けられてるじゃないですか。以前の事務所ではレッスンもろくにできずにずっと怒鳴られてたんですよこの子。楽しくアイドルできてるだけでとっても幸せなわけです。
そしてこれがずっと続けばいいな、の意味を込めての「再び幸せが訪れる」なんじゃないかと。
スズランの話終わり。
歌詞に戻ります。
この部分ではスズラン(ほたるちゃん)が谷の底でここでなら自分の毒で傷つけなくていい(不幸に巻き込まないですむ)ということを表してるシーンだと考えられます。
スズランの毒とほたるちゃんの不幸になぞらえたというわけですね。
この時点で所属していた事務所の経営があぶない、自分の不幸でたくさん迷惑をかけてしまった、そんなことを自覚した時なんじゃないでしょうか。
続いてサビ。
全て引用はしませんが、『いっそ千切れてしまいたくて』『その日を夢見て 眠りにつく』など、こんなに悲しい、つらいくらいなら、という歌詞が目立ちます。
ここでプロダクションは倒産。
次の事務所こそはと夢見て眠りにつきます。
生まれ変わり、日向で咲くために。
アイドルとして大成して、見る人に笑顔を届けられるように。
なんかストーリー調になっちゃいましたが……。
ところでほたるちゃんがアイドルになった理由についてご存知でしょうか。
これはモバマスぷちエピソードのステップアップエピソード2で語られています。1番最後のやつですね。
要約すると
「自分の不幸のせいで他人を巻き込むのがつらくて他人と距離を取っていたとき、テレビで見たアイドルは楽しそうで自分まで幸せになった。不幸を振りまく私とは正反対でだからこそ憧れた。自分もあんな風に幸せを振りまくアイドルになりたい!」
こんなところですね。めっちゃすき。詳しくはぷちエピソード見てみてね。
もし見たいけどぷちデレラ育てるのは時間かかるし……って場合ならずかん菊ほたる(https://seesaawiki.jp/hotaru_419_happycinderella/d/)がおすすめです。
いわゆるwikiで、ほたるちゃんのことは調べればだいたい載ってます。私もよくお世話になってる。シンデレラガールズには数多くのアイドルが存在していますがその中でも最上位レベルのものだと思います。おすすめ。
まあ先述のそういう思いがあってほたるちゃんはアイドルを目指しているわけです。
2番からは少し難しいですね。
ストーリー調で訳してると詰まります。
『空の閉じた 谷の底で
羽を休める 渡り鳥』
『彼は告げた 今夜 ここは
南からの雷雲に沈む』
2番のAメロBメロですね。
「渡り鳥」をプロデューサーとするのが一般的でしょうか。
南からの雷雲を調べたんですけど、春頃の雷は南からやってくる暖流の影響によるみたいですね、つまりこれは春のお話だと推察できます。
渡り鳥が告げたわけですが、ここ難しいですよね。
言うなれば「これからつらいことがある」と告げているわけですが、このシチュエーションの想像が難しい。
いいのが思いついたら追記しときます。
続いてサビ。
最初はちょっと省略して、
『轟音の中 稲光 空に弾けて
待ちわびた瞬間のはずなのに 震えていた』
もう無理だ、くるしい、つらい、諦めたい。
そう思っていて逃げ出すチャンスが来た。
でもいざやめるとなると震えてしまう。ほんとはやめたくない。夢が諦めきれない。みんなを笑顔にしたい。いろんな思いが入り混じって「震える」のでしょうね。
んでサビのラストの
『夜が明けて 光が射した』
つらい、くるしい、諦めたい。そんな時期にも終わりが来ました。
Cメロ
『あれが青い空
あれが白い雲
あれが赤い太陽』
ずっと俯いて下ばかり向いていたほたるちゃんが上を向いて空を見上げます。
そこには今まで見えなかった、いや、見ようとしてこなかった世界が広がっています。
『なんて ああ なんて
世界はこうも美しいのか!』
今まで見えなかった世界の美しさに感動しているところが見て取れます。
「なんて」が2回用いられていたり、最後の感嘆符など、その感動の大きさをひしひしと感じることができますね。
『空を見上げ 思う これが希望』
綺麗な空は決して今までなかったわけじゃないんです。ずっとそこにあった。
でもほたるちゃんには見えなかった。
ずっと下を向いていたので。
上を見ようとしてもそこは空の閉じた谷の底。決して空なんて見えません。
ではなぜ今、空が見えたのか。
それは数多くの嵐を乗り越えてきたからです。
嵐による濁流で崖が壊れて空が見えるようになったのかもしれません。
稲妻で邪魔だった岩が砕けたのかもしれません。
何かしらの要因で谷の底からでも空が見えるようになった。
つまりどういうことかというと、ほたるちゃんのこれまでの経験は無駄じゃなかったんですよ。
倒産した事務所での経験も、アイドルを続けられなかった悔しさも、他の人を不幸に巻き込んでしまうかもしれない恐怖も、すべてひっくるめてこれまでの白菊ほたるです。
泣きますね。私は泣きました。
ライブできたらどうなるんでしょうね、想像もできません。
『嵐の夜よ なぜ私を置いていった』
『身を灼くほどの憧れを見せて』
「身を灼くほどの憧れ」はいろんな意味が取れますが、ほたるちゃんがアイドルを目指すきっかけになったアイドルのことだと考えています。
ほたるちゃんのアイドルの思いへのきっかけですからね、そりゃあ身だって灼く。
『嵐の夜を越えて 世界は変わっていく』
さっき空が見えるようになったくだりの話ですね。環境の変化。
『私自身は変われるだろうか』
『光を浴びて クチクラをみなぎらせて強くなれるか』
『光に灼かれて朽ち果てるか』
アイドルとしての光を浴びることのできる環境が整っている新しい事務所(シンデレラガールズ )で自分はどうなるのか。
クチクラは植物のクチクラ層のことでしょうね。主に水分の蒸発を防ぐ働きがあります。
次に光に灼かれて朽ち果てるとあるのでそうならないための方法といったところでしょうね。
ラスト
『わからないよ でも ここで咲く』
ほたるちゃんがどうなるかはわかりません。
でも彼女は立派にクチクラをみなぎらせようとしています。
ここ(シンデレラガールズの事務所)でやってみせるという決意で締めです。これはこの歌の本題になるでしょうね。
歌詞の上での「ここ」は谷の底です。
スズランは以前毒だって持っています。
不幸なのは変わらない。
それでも輝いてみせるという意思。
シビれますよね……
一応歌詞の話は終わりです。
比喩を巧みに用いて白菊ほたるのことを表した歌と受け取れるんですよね。
これは白菊ほたるの決意の歌です。
白菊ほたるへの応援歌です。
そして、白菊ほたるの応援歌です。
ぜひ買って何度も聞いてみてくださいね。
長い!
締めの言葉がわからなくてなあなあで済ましちゃったよ!
意見感想はどっからでも受け付けてるのでもらえると嬉しいです。